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今週の物欲 Vol.6〜 イチオシのハイレゾ音源 〜クラシック優秀音源編。

2020年05月14日
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ハイレゾ
イチオシのハイレゾ優秀音源

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前回ご紹介したとおり私はハイレゾマニアーなのですが、今回の物欲では試聴で良く使用するハイレゾ優秀音源をご紹介したいと思います。

というのも、この「今週の物欲」ブログでは頻繁にオーディオ機器をご紹介していますが、各オーディオ機器の印象を述べても肝心の音源を明らかにしておかないと、機器による差が伝わりにくいからです。

例えばクラシック好きな方が「弦」というワードから連想するのはバイオリンやヴィオラが中心になると思いますが、ポップスやロックが好きな方はギターを真っ先に思い浮かべると思います。
このように、音源というのは一種の共通言語になりうるもので、その人の嗜好を示すものだと感じています。

また、オーディオ機器によっても相性というものがあり、「このスピーカーはクラシック向きだ」「このアンプはジャズ向きだ」という表現がオーディオ雑誌では良く出てきます。
ただし最近のオーディオ機器は全般に質が高くなっているので、昔の機器ほど苦手な分野がなくなりつつあるのですが、それでも得意な分野というのは一定程度あると思っています。

例えば、私が所有するフランコ・セルブリンのKtemaは、オーディオ雑誌ではクラシック専門という先入観で見られているフシがあります。(個人的には、全くそう思いませんが)


ということで、今回は私が試聴する際に良く聴くハイレゾ音源をご紹介します。
いずれも、買っていただいて損することは無いと言って良い程の名録音だと思いますので、よろしければご自宅で聴いてみてください。



自宅システムで聴く際のクラシック・ジャズ・ポップスの配分について


まず、私が自宅のメインシステムで聴く音楽の種類の割合についてです。

クラシック:15% (ハイレゾ:50%、アナログ:50%)
ジャズ:25% (ハイレゾ:0%、アナログ:100%)
ポップス(ロック含む):60% (ハイレゾ:80%、アナログ:20%)


改めてこうして見てみると、ポップス(ロック)をハイレゾで聴くことが最も多いですね。
全体の約半分をこのカテゴリーが占めています。

ポップスでは洋楽と邦楽の割合は半々くらいで、どちらも選り好みせずに聴いています。
アナログで聴く割合が2割と少ないですが、これはデジタル録音が定着した後の音源が多いからだと思います。
アナログ→デジタルの過渡期にあたる80年代のポップス音源は、アナログで聴くことが多いです。
ただ、ポップスではそれ以降の音源の方が圧倒的に多いので、結果としてこの様な割合になっています。


そしてクラシックについては、ハイレゾとアナログの割合が半々ですね。
これは、所有するアナログ音源とハイレゾ音源を比較するため、聴き比べする機会が多いためだと思います。
デジタル・アナログそれぞれの調整を行う際、最も信頼して聴くのがクラシックだということです。

もちろん、アナログは熱を帯びて前に出てくる傾向があり、デジタルは解像度と情報量が優先されるケースが多いのですが、あまり過度に傾くとバランスを崩してしまうため、行き過ぎを防止する尺度が必要だと考えています。
その調整に適切な音源が、我が家ではクラシックが一番適切だと思うのです。
そのため、クラシックはハイレゾとアナログの両方を所有している音源が都合が良いということですね。


一方、ジャズについてはハイレゾで聴く機会はほとんどないです。
これは私の持論なのですが、デジタル音源ではジャズが持つ暑苦しさの様なものが表現できないと感じるからです。
我が家でジャズは、50-60年代のモダンジャズをオリジナル盤で鳴らしますが、オリジナルとセカンドの違いが最も大きく出るのがジャズです。
さらに、ジャズはアナログとデジタルの間の壁が極端に大きいカテゴリーだと思うのです。

おそらくこれは、アメリカという国民性も影響しているのでしょう。
マスターテープの管理が非常にいい加減で、CDの時代にリマスタリングされたものの大半は劣化が確認されます。
それらをハイレゾにしたところで、なかなか良い結果には結びつかないのではないでしょうか。

バド・パウエルの哀愁を帯びたピアノタッチや、ジョニー・グリフィンの野太く響く高速テナーの音は、やはりアナログで聞きたいと感じます。
結果として、ジャズの場合アナログがほぼ100%で、ハイレゾのオススメ音源は今のところありません。


それでは、以下でクラシックの愛聴盤をご紹介したいと思います。


クラシックのオススメハイレゾ音源


【①ベートーベン 交響曲第九番「合唱」 /フィルハーモニア管弦楽団, オットー・クレンペラー指揮】

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クレンペラーの第九はいくつかありますが、この盤は1958年にコロンビアに残した録音です。
とにかく、スローなテンポの第九。それが第一印象です。
第一楽章、第二楽章は徹底したスローテンポで抑えた演奏。頑固一徹のクレンペラー節が炸裂しています。
しかし、第三楽章からの盛り上がりは流石で、第四楽章はホッターらのソロはそれほどとは思いませんがフィルハーモニア合唱団の「合唱」は素晴らしい!

オーディオ的には、各楽器の分離とホールの響きがどの程度再現されるか。また、合唱の際の歌手の立ち位置がどれだけ把握できるかが重要だと思います。

私が最も好きな「第九」ですが、Flac 96kHz/ 24bitのハイレゾ音源が1,991円と破格で購入可能です。

e-onkyo サイト


【②ファリャ:《三角帽子》《恋は魔術師》他/スイス・ロマンド管弦楽団, エルネスト・アンセルメ指揮】

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このアルバムは、非常に有名なオーディオ名盤です。
多くのオーディオ評論家が各誌で取り上げているため、オーディオに興味をお持ちの方は一度は目にされたことがあると思います。

スペインの作曲家、マヌエル・デ・ファリャのバレエ音楽なのですが、一般に彼の曲ではこの盤が最も音が良いとされています。
指揮者はエルネスト・アンセルメ、彼が長く音楽監督を続けたスイス・ロマンド楽団との名録音ですね。
このアンセルメという人は不思議な人で、フランス物やスペイン物の音楽を得意とする一方、ストラヴィンスキーやチャイコフスキーなどロシア物でも素晴らしい録音を残しています。
また、初期のDeccaでも録音に積極的な指揮者だったらしく、当時先進的だったステレオ録音を数多く残してくれています。
ハイレゾマニアーとしては、感謝しかないですね。

特に「三角帽子」を序章から再生し、試聴に使うことが多いです。
バレエ音楽ですので全体にこぢんまりとまとまっているのですが、とにかく音の鮮度が素晴らしくダイナミックレンジも広大です。

ハイレゾ盤はオーディオチェックに使われるためにあると言っても過言ではなく、ティンパニの豪快な低音と繊細なピッコロ・フルート等木管とのコントラストでスピーカーの再現能力がある程度把握できます。

Flac 192kHz/ 24bitで3,748円と高額ですが、それだけの価値がある名盤だと思います。

e-onkyoサイトへ


クラシックハイレゾ音源の聴き方


いかがだったでしょうか。
クラシックのハイレゾ音源は、もちろん他にも素晴らしいものがたくさんあります。
特に今年はベートーヴェン生誕250周年にあたりますので、良質な録音のハイレゾ音源が続々と発売されています。
ですので、あくまでも我が家でよく流れる盤がこの2枚だとご理解ください。

お気づきになった方もいらっしゃるかもしれませんが、画像はそれぞれColumbia・Deccaのオリジナル盤です。
先述したように、これらはハイレゾ音源とアナログ音源を比較しながらオーディオ機器の調整に明け暮れています。

バランスとしてはハイレゾの方がスタンダードに近いので、先にハイレゾを聴いた後にアナログを聴いて調整する、というパターンが多いです。
しかし、その過程でアナログにしかない魅力を発見して、ハイレゾ側をそれに近づけるため調整することも、もちろんあります。
両方やってみると、非常に面白いですね。


次回はポップス編


次回は、ポップスのハイレゾ優秀音源をご紹介したいと思います。
クラシックとポップスでは聴きどころが全然違ってくるので、そのバリュエーションも楽しんでいただければと思います。
 
 
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Posted by butsuyoku-weekly
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